まんまと誘導されました!
弊社の販促企画のメニューで「購買モデルデザイン」と呼んでいる業務があります。
お客様が商品を購入していただくまでの(理想的な)行動を想定するもので、具体的な販促企画を創る前に必要になる作業です。
例えば、スーパーであるヨーグルトを買っていただくことを想定します。
スーパーに来店する
↓
ヨーグルトの前で止まる
↓
ヨーグルトを手に取る
↓
ヨーグルトをカゴに入れる
↓
レジで支払いをする
という具合です。
そして、このモデルの通りに、お客様に行動していただくための「動機付け」を考えていきます。
例えば、来店していただくために、売り出し日の前日に、来店者にチラシを配ったり、当日に新聞に折り込んだりします。
ヨーグルトの前で止まって手に取っていただくために、POPを貼り出します。
(もちろん、チラシやPOPに掲載する内容がポイントです)
そんな感じで、お客様に想定通りの動きをしていただく仕掛けを創っていくのですが、先日、思いがけず、同じような仕掛けに出会いました。
そして、まさに「お客様の立場」でお店が想定した動きに誘導されてしまいました。
(笑)
打ち合わせに向かう途中、あるバス通りでの出来事でした。
「この路地を入った右側」と書かれたお煎餅屋さんの看板が歩道に置いてありました。
今、振り返れば、別に素通りしても良さそうなものなのですが、路地に差し掛かった時、ごく自然に矢印の方を見てしまいました。
視線の先には「手焼きせんべい」のノボリ。
本当に「誘導」という言葉が当てはまりますが、目だけではなく足もそのノボリに向かって進んでしまいました。
特にお煎餅が大好き、というワケでもないので、前述の通り、素通りしても良さそうなものなのですが、この看板に見事に動機付けされてしまいました。
反対に、もし、この看板が無く、店頭にノボリを立てているだけなら、通りすがりに路地を覗くこともなかったかもしれませんし、路地に入ってお店まで歩くこともなかっただろうと思います。
つまり、
バス通りを歩く
↓
路地に曲がる
↓
店の前で止まる
↓
店の戸を開ける
↓
店に入る
という行動モデルを想定し、そのための動機づけのツールとして、路上の看板と店頭のノボリを使っている、ということになりますね。
素晴らしい!
【チェック】
御社のお客様の「理想的な購買モデル」、キチンと設計できていますか?
そして、そのための「動機付け」きキチンとできていますか?
None can doubt the vetraicy of this article.