スタッフブログ

理念があって良かった話(の続き)

2014年02月18日 ひとりごと スタッフブログ

昨日は、自社PRみたいな記事になってしまい失礼しました。
(笑)
で、「理念があって良かった」ということがたまにあります、というお話なのですが、例えば、昨年秋のことです。
何年か前に起業をした知人がいます。
企業に勤めていればボチボチ定年退職という年代です。
その方が只今、新たな事業を始めるとのことで、「Webサイトを作ってほしいので、見積りを出してほしい」というご依頼をいただきました。
もちろん、こういう話はあることはあるのですが、正直なところ、(この時に限っては特に)あまりありがたくないのが本音です。
というのも、見積もりから入る人というのは、9割以上、
・何のためにWebサイト(または何かしらの販促媒体)を必要としているのかが分からない
・クライアントモデル(ターゲット)が分からない
・事業の独自性も分からない
・当事者自身が殆ど把握できていない
・なので、誰に向かって何を発信したいのかが全く分からない
・なので、どのくらいの作業が発生するのか見当がつかない
ということになります。
今回の場合は、その典型でした。
更に、話を良く聞いてみると、学生時代の仲間たちと一緒に事業を始めようとしているとのことで、その人たちもWebサイトなんてものについて、何も分かっていません。
何も分からないけど、それがあるとお客さんが集まるらしい、と認識しています。
でも、何も分からないので、まずは見積もりをもらって考えよう、というコトだったそうです。
この雰囲気、察していただけるでしょうか?
中々、手ごわい相手が控えていました。
結局、リクエスト通り、先方が指定した同業者のサイトを参考にして、弊社で同様のサイトを作るといくら掛かるか、という考え方で見積もりを作成することになりました。
しかも、同じ条件で数社で見積もり合わせをして業者を選ぶ予定、とのこと・・・。
今なので本音を言ってしまうと、この案件、お断りをすることも十分に考えました。
とは言え、「できれば山田に発注したい」と言ってくださる知人の顔を潰す訳にもいかないので、実際に言われた通りに数字を出しました。
出してみてはものの、こんな数字に何の意味もありません。
出した数字に対しても、先方(私の知人以外の人)からは値下げの交渉がきます。
数字しか判断基準が無いのですから当然です。
この状況では良いサイトは絶対に作れない。
それはつまり、割に合わない報酬で作業をする弊社にとっても、お金を支払うクライアントにとってもメリットが無い、そう思いました。
迷いましたが、最終的には弊社の経営理念に基づいて判断をしました。
「弊社の目的が『利益を上げること』であれば、仰る通りにWebサイトを制作します。
 しかし、弊社の目的はそうではなく、お客様に喜んでいただくことです。
 なので、このままではサイト制作は引き受けられません。」
というお話をし、ご理解をしていただき、もう少し「何のために」を整理してからサイト制作を検討する、ということになりました。
経営理念が無ければ、この案件を断ってしまっていたかもしれません。
あるいは、目的や効果はさておき、言われた通りのサイトを作り、表面的でも良いので、満足していただくことを選んでいたかもしれません。
何はともあれ、経営理念が私を動かしてくれた、というお話でした。
蛇足ですが、実はこの案件、未だに成約しておりません・・・。
(苦)
知人も他の事業で忙しいようで、あまり頻繁にお会いできないのですが、只今、「何の事業を」「誰のために」行なうのか、というコンセプトづくりを少しずつ進めています。
その結果、知人も本来やるべきことが見えて来たようで、ようやく、あと少しでサイト制作に取り掛かれそうです。
(笑)
振り返れば、当初とは全然異なるコンテンツになりそうで、もしも、あのままサイト制作をしていたらどうなっていたのだろう、と少し寒気がします。
あの時、理念に立ち返って弊社のスタイルを貫いて良かったし、それを受け入れてくださった知人にも感謝です。

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