スタッフブログ

程ヶ谷紀行 ~其の弐~

2005年10月25日 程ヶ谷紀行 スタッフブログ

英国連邦墓地
~遥か遠く、異国の地に眠る魂~
横浜で外国人墓地と言ってまず思い浮かべるのは「山手外国人墓地」。そこに比べれば決して知名度は高くはないかもしれないが、保土ヶ谷区狩場町にある「英国連邦墓地」は広さが十三ヘクタールもあり、世界百四十三ヶ国、二千五百ヶ所ある英連邦墓地の中で三番目の広さと言われ、エリザベス女王を始め故ダイアナ妃、サッチャー元首相など、イギリス要人が来日の際には必ず墓参に訪れる。
この墓地には、太平洋戦争中に捕虜として亡くなった人々を始め、第一次世界大戦や朝鮮戦争の犠牲者、また戦後に亡くなった大使館関係者等、英連邦千八百五十三名の魂が眠っている。
資料によれば、英連邦戦死者墓地では、各々の墓石か記念碑に戦死者の名前を書いて記録すること,それらを恒久的なものとすること,墓石は統一し軍や社会的な階級で区別しないことを基準としているようで、墓地内の広大な芝生の上には同じ形をした無数の墓石がバラやツツジ等、背の低い草花を挟み整然と並び、墓碑には各々の氏名、所属連隊名、軍隊での地位、軍隊の認識番号、没年、遺族の言葉などが刻まれている。墓地は連邦各国ごとと戦後区(各国共同)に区分けされており、戦後区を除く各区にはその国の木が植えられている。
広大で静寂に包まれた敷地内はまるでおとぎの国のようにも思える空間だが、ここには現実的に、決して望んだ訳でもなく遥か遠くの国で命を落とした数多くの人々の魂が眠っている。
彼らの安らかな眠りを祈るばかりである。
参考資料『英連邦戦死者墓地の案内』他

~チョット一言~
英連邦墓地を訪れる際は、まず入り口左手にある記載室(訪問者の氏名・住所等を記帳する所)に行くことをお薦めします。というのも、今回の記事にも多々参考にさせていただいた『英連邦戦死者墓地の案内』というA4サイズの資料(下記画像参照)が記帳台の脇に置かれているからです。この資料には、英連邦横浜墓地の概要、英連邦戦死者墓地委員会の概要、墓碑の読み方、墓地の地図などが記載されているので、訪れる人にとっては貴重なガイドになること間違いナシです。
英連邦戦死者墓地委員会様、取材ご協力いただきありがとうございました。
『英連邦戦死者墓地の案内』
(表)

(裏)

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